12月

12月になりました。銀杏落ち葉が道を覆い、街路樹はジャコメッティの彫刻のような裸木が多くなりました。今年ももう1カ月も無いのですね。気がつくと月が替わっている、そんな感覚で今年も過ぎてしまったような気がします。もったいないといえばもったいないけれど、こんな時代だからこそ気がついた事もたくさん有ったので、それを大事にしたいと思っています。

今日はカンパネッラの練習日でしたが、筆者は練習前に、仙台市のシニア美術展というのを見てきました。大学の先輩が絵も描く人で、その絵を見てきました。イタリアの街の絵でしたが、色使いや構図も素晴らしかったですが、なんと言っても、絵全体が持つ優しさに惹かれました。その場所は亡くなったご主人との最後の旅行で行った土地とのこと。そのご主人も私の先輩。聡明で温かく、大きな心の方でした。ある日、言われた事があります。「○○ちゃん、どっちに行ったら良いか悩んだときは、難しい方を選びなさい。失敗しても、その方が後悔しないよ。」今でも時々思い出します。ま、そのように生きているかは定かではありませんが・・・

さて、今日はカンパネッラの練習日。メンバーが一人お休みでしたが、気持ちよく、良い練習が出来ました。「おさな子のための祈り」からは、Benedictus、Agnus Dei、Amen を丁寧に。「大越桂の詩によるうた」からは、“病院”と“日々のくらし”を。こちらはパートが一つ抜けたので、全パートが揃ってからということで、簡単に。ただし、言葉がもっと自然に聞こえるようにという指摘があり、これは課題。「東欧の合唱小品集」からは、“春の朝”と“レカノシュ”を。どちらも短い曲なので、時間はかからないで終了。「木下牧子合唱曲集」からは、“夢みたものは”以外の5曲を歌いました。“うたをうたうとき”と“おんがく”はまだ歌いこなせていないけれど、“さびしいカシの木”、“にじいろの魚”、“鷗”はかなりいい線までいっているようです。楽しみです。

今日はアップルパイと萩の月のおやつがありました、先生、Yちゃん、ご馳走様でした!

 

勤労感謝の日

私が学生だった半世紀(!)ほど前、11月23日の勤労感謝の日は、所属の合唱団の定期演奏会、というのが恒例でした。1年生の時、初めて先輩から化粧の仕方を教えて頂きました。使ったのは、ちふれ化粧品。そして、今では美容院でセットをする方はほとんどいないでしょうが、あの頃は午前中はみんな、美容院で髪をセットしてもらっていました。勤労感謝の昨日、ふと思い出しました。

今、カンパネッラで現役でフルに働いているのは、一番若いYちゃんだけです。わが団の指揮者は、40年ほど勤めた職場を今月で卒業とのこと。また、東京から仙台に復帰したソプラノのKちゃんは先月で卒業でした。お二人とも、お疲れ様でした。

さて、そんな勤労感謝の昨日、カンパネッラは練習日でした。全員集合で良い練習ができました。「おさな子のための祈り」からはSanctus、Agnus Dei、Amen を。ビブラートを取ることがまず課題。支えが弱いとダメですね。コロナ禍で使わなかったことで緩んでしまった体を早く戻しましょう。「大越桂の詩によるうた」からは“病院”と“日々のくらし”。この2年近いコロナ禍で、医療従事者に対する感謝や、何気ない日常が貴重だと実感した私たちは、きっともっと良く歌えるはずだ、と信じています。「東欧の合唱小品集」からは、春の朝。昨日でやっとこの小品集の選曲が終わり、安心しました。「木下牧子合唱曲」からは、“おんがく”、“さびしいカシの木”、“にじいろの魚”、“鷗”の4曲を。カンパネッラはこの木下牧子の作品が得意なようです。歌っていてとても気持ちが良いです。聴いていただく方の心に響くように、歌いたいですね。そのためにも、早く楽譜を離しましょう。

今日は泉ヶ丘で初冠雪がありました。そして寒い1日になりました。冬がすぐそこまで来ています。皆さま、暖かくお過ごしくださいませ。

 

 

 

秋晴れ

11月も半ばを過ぎると、そろそろ冬の気配を感じる頃ですが、今年は穏やかな秋晴れが続いている仙台です。街路樹の銀杏もすでに黄色になって散っているものもあれば、まだ緑いっぱいの木もあります。何が違うのだろうと歩きながら考える時があります。樹齢だけではなく、日差しや風の流れも関係してるかも知れませないなあ、なんて思ったりしています。

さて、カンパネッラは昨日、練習をしました。練習会場の多くは、外の景色は見えませんが、昨日の会場は窓が広く、日差しも入り、遠くの景色も見える所でした。建物自体は古いけれど、外が見えるって練習していても気持ちがいいものです。練習が終わるころには、町の灯もちらほら見えて、日が短かくなったね、と皆で話をしました。

練習は予定表の通り順調に。先ず「おさな子のための祈り」からGloriaとSanctus を丁寧に。「大越桂の詩によるうた」からは、ラムズイヤーと大江戸牡丹の2曲。「東欧の合唱小品集」からは、黄色い蝶々を。蝶々は春が普通だけれど、この秋、筆者は黄色い蝶々を散歩途中に何度も見かけました。秋の蝶々ははかなげに飛んでいます。見かける度にこの“黄色い蝶々”を思い出しました。「木下牧子合唱曲集」からは、さびしいカシの木、にじいろの魚、鴎の3曲を。鴎は筆者はパートが移動になり、ちょっとドキドキしていたのですが、新しいパートの方が歌いやすい感じです。ソプラノとのハモリが気持ち良かった。この曲も早く暗譜したいなぁと思いました。暗譜出来ている曲は、音楽が自由に動き、深い表現が出来ることをやっぱり実感。

昨日も気持ちの良い練習でした。みんなで集まれる時間を大切にし、充実した練習にしていきましょう。次回の練習も楽しみです!

みんな揃いました!

もう11月になりました。昨年の3月からコロナ禍のため、カンパネッラの練習は中止になったり、メンバーが集まらなかったりを繰り返していました。そして今日やっと、1年8ヶ月ぶりに、全員が揃いました! 残念ながらしばらく休団することになったのメンバーが一人おりますが、彼女を除き、指揮者を入れて7名、やっと集まれるようになりました。少人数でリハビリと言って頑張ってきたメンバー、外出はままならないけど、自宅で自主トレに励んでいたメンバー、やっぱり揃うと良いですね。響きが2倍にも3倍にもなり、音楽が生き生きしてきます。今日はそれを実感した良い練習になりました。

まず、ミサ「おさな子のための祈り」よりkyrie を丁寧に返しなが.ら。そして Agnus Dei を。なかなか良いスタートです。以前よりもミサらしくなっているような気がしました。「大越桂の詩によるうた」からは、“桜のむこう” と“桜の便箋”。4声部なので、2,1,1,2の人数で。穢れのない無垢な優しさや明るさを表現ができたら良いなあと思います。もう一度じっくりと詩を読んで、その世界を想像しましょう。「東欧の合唱小品集」からはまず、“小さな雲”と“風が歌う”を。余計な力が入らなくて、心地よい響きに心がほっとしました。そして“ヘンルーダの花が咲いたら”を練習しましたが、1名休会者がいる為、パートの移動が必要とのことで、筆者ともう1名がパートを移動することに。初見は少々ハードルが高く、次回の練習まで音を取ってくることになりました。次回って、今度の土曜日です!はい、頑張ります!「木下牧子合唱曲集」からは“うたをうたうとき”、“おんがく”、“夢みたものは”、“にじいろの魚”の4曲を練習。良い響きで、かなり良い雰囲気が出てていたように思いました。(自画自賛!)

久し振りに揃って歌えて、今日は幸せでした。聴きあう心や歌心が以前より少し深くなったような、そんな気がしました。きっとこの間、様々な事がそれそれの心に起きていたのだろうと思います。少し大人になったのかもしれません。それが響きになってきっと現れたのだと信じます。

それにしても、やっと揃って練習できるようになったけど、これが一体いつまで持つのか、本当は少し心配しています。秋を楽しみながらでも、気を緩めず、感染対策をしっかりして過ごしましょう。

久し振りの更新です。

1ヶ月ほど更新が滞っており、久しぶりの更新です。この間、カンパネッラは活動をしなかった訳ではなく、練習を2回行いました。感染者は減少してきましたが、なかなかメンバーがそろわず、それでは集まったメンバーで出来ることをしましょう、ということになり、3声部の曲の暗譜をすることにし、木下牧子の3曲に絞って、練習をしておりました。そして、「夢みたものは」「にじ色の魚」「うたをうたうとき」の3曲をちゃんと暗譜しました。

さて、今日はその3曲をもちろん暗譜で練習。楽譜ではなく指揮者とメンバーに注意を向けることにより、音楽が広がり、生き生きすることを実感しました。やっぱり、大事ですね、暗譜は。他の曲も頑張って今回はしっかりと暗譜しましょう! この3曲の後は、八重柏さんの曲から久しぶりに、今の季節ではないけれど、「桜のむこう」と「桜の便箋」を歌いました。それと、東欧の合唱小品集からは、「小さな雲」「ヘンルーダの花が咲いたら」の前半と「風がうたう」を歌いました。それぞれに課題はたくさんありますが、久しぶりに楽しく練習ができた日でした。

来月からはリハビリではなく、本腰を入れて練習をしたいね、と話をしています。コロナがこのまま落ち着き、本当に楽しく練習が出来ることを願っています。それにしても、みんなで宴会もしたいのに、こっちはもう暫くお預けでしょうか。。。

 

名月

月がきれいです。9階の我が家のリビングからは東の空が見えます。夕食の準備をしていると、大きなオレンジの月が優しく見つめています。作業の手を休め、思わず見入ってしまいました。昨夜も綺麗でした。明日は中秋の名月です。明日もきれいな月を見ることが出来そうです。もう、秋ですね。今日は日中も青空がきれいで、家にいるのはもったいなく、野草園まで散歩に行ってきました。今は萩の花が見頃です。子ども連れの親子や、少し年を召したご夫婦と思われる人たちで、賑わっていました。本日は歩数、1万歩クリアです。

さて、昨日は久しぶりにカンパネッラは練習日でした。デルタ株の影響で仙台も感染者が増え、この1カ月はまん延防止~緊急事態宣言~まん延防止と落ち着きませんでした。やっと最近は感染者も落ち着きはじめ、市の施設も使用可能となったので、練習を再開しました。集まったメンバーは4名。各パートは揃っています。指揮の舟生先生は今月は諸事情でお休みのため、指導は★さん。3声部の曲を練習することにし、「東欧の合唱小品集」から”レカノシュ” ”小さな雲” ”春の朝” を歌いました。その後、これからの事について、ミーティング。いろいろな意見が出て、気持ちの統一ができ、有意義な時間を持ちました。後半はミーティングの内容を踏まえ、木下牧子の”夢みたものは・・” ”にじいろの魚” ”うたをうたうとき”を練習しました。

仲間の一人からしばらく休みたいという申し出がありました。仕方がないね。ということで、選曲も変更することになりそうですが、いまいるメンバーでいい音楽を作っていきたいと意見が一致し、コロナに負けないぞ!と、昨日は気持ちを強く持った日でした。

 

 

 

8月9日

今日は8月9日、長崎に原爆投下された日です。39年前、私は長崎におり、式典を後ろの方から眺め、祈ったのを思い出しました。なぜ長崎かというと、当時読んでいた遠藤周作の本に触発されて、長崎を見たいと思っていたからでした。ただ、その2~3週間前、長崎は集中豪雨で水害に見舞われ、眼鏡橋も破壊されてしまっていました。商店街のお店の壁には、ここまで水が来た、という線も見えました。

今日の仙台も午後からかなり激しい雨。台風の影響かと思うけれど、昨日も、一昨日も昼頃にスコールと思うような雨がありました。そんな中、今日は宮城県の合唱祭が行われました。カンパネッラは加入していませんが、他の団体で筆者もマスク着用で歌ってきました。感染者が急増している状況で本当に行うのかと思いましたが、主催者がかなり導線を工夫したのか、出演時間がちょうど良い時間だったのか、心配していた密状態はあまり感じませんでした。やっぱり皆歌いたいんだなあ、と思った日でした。

さて、カンパネッラは昨日が練習日でした。前回5人で歌えたので、少し期待していたのですが、残念ながら指揮者とメンバー3人での練習でした。3声で歌える曲ということで、「おさな子のための祈り」を集中的に。それから「東欧の合唱小品集」から“小さな雲”と“レカノシュ”。「木下牧子の合唱曲集」からは“夢みたものは”と“にじいろの魚”を暗譜の練習をしながら何度か歌いました。その後は小さな頃のそれぞれの夏の思い出話に。そしてう~んと早く練習終了。次回は4声の曲が練習できるでしょうか?

ワクチン接種も皆済み、安心して練習が出来るかなと思っていたけれど、デルタ株と感染者の急増で相変わらず心配やら不安が消えません。早く解放されたい、早くみんなとビールが飲みたい、と思う日々です。

 

 

8月

8月になりました。日本人にとって、8月は特別な月。原爆投下があり、終戦記念日があり、お盆がある。夏休みもあり、海があり山があり旅行もあった。そんな行事の一つ一つがまた今年、コロナのまん延でかないそうにありません。そして今は、テレビをつければどのチャンネルもオリンピック。たまには見るけれど、なんだか押し付けられているようで、あまり良いものではないです。つまらない8月の入りです。などど愚痴っても仕方がない!今出来ることを、そして今だからこそ出来ることをみつけ、頑張るしかないですね。

さて、カンパネッラも少しずつ以前の練習に近づけるように頑張っています。今日は嬉しいことがありました。うーんと久しぶりにアルトのAさんが練習に帰ってきました。1年半ぶりでしょうか。お元気そうだったので安心しました。しばらく歌ってなかったようで、練習後はさすがに疲れたようでしたが、発声やハーモニー感など、これから皆でリハビリしましょう。

さて、今日の練習は指揮者の舟生先生が所用で不在のため、ソプラノの★さんのリードで練習をしました。「大越桂の詩によるうた」からは “ラムズイヤー” “桜のむこう” “桜の便箋” の3曲をじっくりと、ハーモニーの確認をしながら少し丁寧に練習。「東欧の合唱小品集」からは、前回ちゃんと歌えなかった “ヘンルーダの花が咲いたら” の音の確認をしながら何とか最後まで。”風が歌う” “黄色い蝶々” “レカノシュ”を通しで。「木下牧子合唱曲集」からは、“うたをうたうとき” ”おんがく”を思い出し歌いしました。

今日は早く止めようね、なんて言いながら結局終了10分前まで、しっかりと歌いました。音の確認が中心の練習だったけれど、声を出して歌うことは、やっぱり気持ちの良いものです。声を出すことに慣れてきたら、今度はなるべく声を聴きあって溶かすこと、ハーモノー感をはやく取り戻すことが大事かな、と思いました。

宮城の感染者もまた増えてきています。これ以上増えて、また練習場所が使えなくなったら、いやだなと心配しています。そうならないことを祈っています。

 

7月

 気が付けば、もう7月も後半になりました。今年も半分以上が過ぎてしまいました。なんだか月日だけが勝手に進んでいって、取り残されたような感覚になることがずっと続いていました。それでも、そんなことではいけない、と最近は自分に喝を入れることが増えました。少しは前に進み始めたのかもしれません。

昨日はカンパネッラの練習日でした。この1年半、時々少しのメンバーで集まり忘れないようにと声を出してはいても、リハビリと言って歌っても、先が見えない中ではどうしても満たされないものがありました。それが、昨日は1年半ぶりに、歌う喜びを感じることができました。残念ながら全員集まる、ということはできませんでしたが、これからはちゃんと前に進めそうな気がしました。メンバー全員がワクチン接種完了ということがやはり大きいですね。

軽い発声練習の後、まず「おさな子のための祈り」を全曲。練習会場がよく響く場所だったこともあり、気持ち良く歌えました。「大越桂の詩によるうた」からは、桜のむこう、ラムズイヤー、大江戸牡丹、日々のくらしの4曲を。詩をもっと読み込めば、表現が変わるかもしれません。詩をじっくり読みましょう。「木下牧子合唱曲集」からは、夢みたものは、うたをうたうとき、おんがくの3曲を思い出し歌い。「東欧の合唱小品集」からは、小さな雲、ヘンルーダの花が咲いたら、レカノシュの3曲をこれも思い出し歌い。ヘンルーダの花が咲いたらはボロボロで、むりやり最後まで歌ったものの、時間をかけて練習をしないとダメだと、反省しました。それでも、てんこ盛りの曲を一応1回は確認でき、各自の弱いところが分かったので、今後の練習に生かせる日になりました。

うまくいけば、来年コンサートをすることも確認しました。出来るといいな、可能ならマスクなしで。出来るかな? 出来ると信じよう!

 

 

 

6月です。

前回の更新から3カ月以上が経ちました。この間、宮城県はコロナ感染者が急増し、県独自の緊急事態宣言が発令されたり、まん延防止重点措置が適用されたりで、私たちの活動も自粛要請があり、練習がかないませんでした。6月になり、やっと施設の使用も可能になり、昨日は久しぶりに声を出しました。

ここにきてワクチン接種も始まりました。医療従事者と高齢者の集まり、昨日までに8人中5人までが第1回接種を完了し、残りの3人も今週、来週には接種予定です。全員の接種が終れば、きっと本格的な練習ができることでしょう。そうであることを、楽しみに待ちたいと思います。

昨日は4人集まりました。各パート揃っているということで、3声部の曲を歌いました。ミサの kyrie からAgnus Dei まで、木下牧子の「夢見たものは・・」「うたをうたうとき」、ブルガリアの曲から「小さな雲」「黄色いちょうちょ」「春の朝」などを思い出し歌いしました。3カ月も歌わないと声が続きません。3時間歌っても平気だった声が、1時間位でカサカサになりました。人間の体は、使わないと確かに退化するようです。自主トレ、楽譜を見るだけでなく、声を出しててください。ブレスの練習と、腹筋を鍛えるのは一人でも出来るはずです。頑張りましょう。

コロナ、このまま収束に向かえばうれしいけれど、ワクチン接種が遅かった日本、解除すると必ずどこかでリバウンド、まだまだ不安の種は尽きません。早く解放されたいです。この夏は、去年よりも良い夏になるのでしょうか。祈るような気持ちの毎日です。