4月

4月も残り少なくなりました。リタイアしてからは4月の行事やその慌ただしさを感じることは無くなったけれど、先日、姪の長男が小学校に入学し、久しぶりに4月を感じる機会になりました。新しい場所、新しい仲間、新しい時間が流れ始めるのが4月だった、と何故か懐かしくなりました。お正月とはまた違った始まり、活動的で緊張と希望が同居した始まりでした。もうほとんど忘れた感情ですが、どこかに少し留めておこう、とふと思った昨日今日でした。

さて、カンパネッラは一昨日24日は練習日でした。今集まれるメンバーが全員集まり、7月のコンサートに向けて練習をしました。前半は「おさな子のための祈り」を集中して、後半はそれ以外の曲を全部歌いました。

今回、筆者は久しぶりに練習を録音しました。メンバーは少ないけれど、皆頑張っているし、きっとそれなりに良い演奏が出来ているのではないかしらと思って聴きました。でも、残念ながらアンサンブルには程遠く、筆者は反省ばかり。でも、この時期に知ることが出来たことはとても良かったと思いました。今後の練習に生かすことが出来ます。客観的に聞く耳を持たないと、コンサートで心に残る音楽はできないと、いい勉強になりました。

仙台は欅や銀杏の若葉がふわふわと綺麗です。日々緑の色が変わり、輝きを増していっています。たくさんの花も咲いて、街を、庭を彩っています。さぁ、私たちも頑張りましょう。

 

4月とは思えないような好天が続いている仙台です。8日には桜が開花、そしてなんと昨日11日には満開。あっという間の街の変化に驚いています。でも、日本人、なぜか桜を見ると心が嬉しくなり、どこかほっとします。

一昨日、10日(日)はカンパネッラの練習日でした。緑がよく見える会場で、気落ち良く練習が出来ました。メンバーもなかなか参加が難しかったアルトのAさんが出席。低音に厚みが増して更に安定し、嬉しかったです。医療従事者のソプラノのYちゃんは、子どもが対象の職場のため、外部活動の規制が続き、残念ながらしばらくは参加が無理のようで、7月に予定しているコンサートへの参加も厳しいようです。大きな力が抜けるのは残念ですが、補うための工夫を凝らし、コンサートは開催したいということになりました。それでも、例年の様なコンサートは難しいと思いますが、今、私たちが出来ることを精一杯行って、頑張りたいと思っています。

さて、10日の練習では、まず「おさな子のための祈り」からkyrieと Agnus Dei を練習。「大越桂の詩によるうた」からは、まず“桜の便箋”。今の季節にぴったりの曲。図らずも外から子どもたちの遊んでいる声、ほのぼのとしたひと時でもありました。“大江戸牡丹” はしっとりと歌いたいですね。“病院”と“日々のくらし” は、コロナ禍で感じた様々な事を、もっと自分の感情にして歌えたらと思っています。「東欧の合唱小品集」の“黄色い蝶々”は、戦争に行った恋人の死を悼む女性の歌のように思います。ウクライナの事を思わないわけにはいきません。“ヘンルーダの花が咲いたら”は、やっとアルトの下の音が入り、曲の形が明瞭になりました。小さな村の平和な情景、楽しく明るく歌いたいです。今回、東欧の曲はハンガリーとブルガリア、スロベニア辺りの曲を歌いますが、明るい曲でもなぜか哀愁を帯びています。これは、その土地の歴史を伝える音なんだろうなぁと、感じています。練習の最後に、木下牧子の“鷗”を歌いました。「ついに自由は彼らのものだ」ウクライナの、そして世界の平和を祈ります。

平和だから、歌えるのです。でも、平和は黙っていてはすぐ壊れます。学ぶことの多い昨今です。