4月とは思えないような好天が続いている仙台です。8日には桜が開花、そしてなんと昨日11日には満開。あっという間の街の変化に驚いています。でも、日本人、なぜか桜を見ると心が嬉しくなり、どこかほっとします。
一昨日、10日(日)はカンパネッラの練習日でした。緑がよく見える会場で、気落ち良く練習が出来ました。メンバーもなかなか参加が難しかったアルトのAさんが出席。低音に厚みが増して更に安定し、嬉しかったです。医療従事者のソプラノのYちゃんは、子どもが対象の職場のため、外部活動の規制が続き、残念ながらしばらくは参加が無理のようで、7月に予定しているコンサートへの参加も厳しいようです。大きな力が抜けるのは残念ですが、補うための工夫を凝らし、コンサートは開催したいということになりました。それでも、例年の様なコンサートは難しいと思いますが、今、私たちが出来ることを精一杯行って、頑張りたいと思っています。
さて、10日の練習では、まず「おさな子のための祈り」からkyrieと Agnus Dei を練習。「大越桂の詩によるうた」からは、まず“桜の便箋”。今の季節にぴったりの曲。図らずも外から子どもたちの遊んでいる声、ほのぼのとしたひと時でもありました。“大江戸牡丹” はしっとりと歌いたいですね。“病院”と“日々のくらし” は、コロナ禍で感じた様々な事を、もっと自分の感情にして歌えたらと思っています。「東欧の合唱小品集」の“黄色い蝶々”は、戦争に行った恋人の死を悼む女性の歌のように思います。ウクライナの事を思わないわけにはいきません。“ヘンルーダの花が咲いたら”は、やっとアルトの下の音が入り、曲の形が明瞭になりました。小さな村の平和な情景、楽しく明るく歌いたいです。今回、東欧の曲はハンガリーとブルガリア、スロベニア辺りの曲を歌いますが、明るい曲でもなぜか哀愁を帯びています。これは、その土地の歴史を伝える音なんだろうなぁと、感じています。練習の最後に、木下牧子の“鷗”を歌いました。「ついに自由は彼らのものだ」ウクライナの、そして世界の平和を祈ります。