勤労感謝の日

私が学生だった半世紀(!)ほど前、11月23日の勤労感謝の日は、所属の合唱団の定期演奏会、というのが恒例でした。1年生の時、初めて先輩から化粧の仕方を教えて頂きました。使ったのは、ちふれ化粧品。そして、今では美容院でセットをする方はほとんどいないでしょうが、あの頃は午前中はみんな、美容院で髪をセットしてもらっていました。勤労感謝の昨日、ふと思い出しました。

今、カンパネッラで現役でフルに働いているのは、一番若いYちゃんだけです。わが団の指揮者は、40年ほど勤めた職場を今月で卒業とのこと。また、東京から仙台に復帰したソプラノのKちゃんは先月で卒業でした。お二人とも、お疲れ様でした。

さて、そんな勤労感謝の昨日、カンパネッラは練習日でした。全員集合で良い練習ができました。「おさな子のための祈り」からはSanctus、Agnus Dei、Amen を。ビブラートを取ることがまず課題。支えが弱いとダメですね。コロナ禍で使わなかったことで緩んでしまった体を早く戻しましょう。「大越桂の詩によるうた」からは“病院”と“日々のくらし”。この2年近いコロナ禍で、医療従事者に対する感謝や、何気ない日常が貴重だと実感した私たちは、きっともっと良く歌えるはずだ、と信じています。「東欧の合唱小品集」からは、春の朝。昨日でやっとこの小品集の選曲が終わり、安心しました。「木下牧子合唱曲」からは、“おんがく”、“さびしいカシの木”、“にじいろの魚”、“鷗”の4曲を。カンパネッラはこの木下牧子の作品が得意なようです。歌っていてとても気持ちが良いです。聴いていただく方の心に響くように、歌いたいですね。そのためにも、早く楽譜を離しましょう。

今日は泉ヶ丘で初冠雪がありました。そして寒い1日になりました。冬がすぐそこまで来ています。皆さま、暖かくお過ごしくださいませ。

 

 

 

秋晴れ

11月も半ばを過ぎると、そろそろ冬の気配を感じる頃ですが、今年は穏やかな秋晴れが続いている仙台です。街路樹の銀杏もすでに黄色になって散っているものもあれば、まだ緑いっぱいの木もあります。何が違うのだろうと歩きながら考える時があります。樹齢だけではなく、日差しや風の流れも関係してるかも知れませないなあ、なんて思ったりしています。

さて、カンパネッラは昨日、練習をしました。練習会場の多くは、外の景色は見えませんが、昨日の会場は窓が広く、日差しも入り、遠くの景色も見える所でした。建物自体は古いけれど、外が見えるって練習していても気持ちがいいものです。練習が終わるころには、町の灯もちらほら見えて、日が短かくなったね、と皆で話をしました。

練習は予定表の通り順調に。先ず「おさな子のための祈り」からGloriaとSanctus を丁寧に。「大越桂の詩によるうた」からは、ラムズイヤーと大江戸牡丹の2曲。「東欧の合唱小品集」からは、黄色い蝶々を。蝶々は春が普通だけれど、この秋、筆者は黄色い蝶々を散歩途中に何度も見かけました。秋の蝶々ははかなげに飛んでいます。見かける度にこの“黄色い蝶々”を思い出しました。「木下牧子合唱曲集」からは、さびしいカシの木、にじいろの魚、鴎の3曲を。鴎は筆者はパートが移動になり、ちょっとドキドキしていたのですが、新しいパートの方が歌いやすい感じです。ソプラノとのハモリが気持ち良かった。この曲も早く暗譜したいなぁと思いました。暗譜出来ている曲は、音楽が自由に動き、深い表現が出来ることをやっぱり実感。

昨日も気持ちの良い練習でした。みんなで集まれる時間を大切にし、充実した練習にしていきましょう。次回の練習も楽しみです!

みんな揃いました!

もう11月になりました。昨年の3月からコロナ禍のため、カンパネッラの練習は中止になったり、メンバーが集まらなかったりを繰り返していました。そして今日やっと、1年8ヶ月ぶりに、全員が揃いました! 残念ながらしばらく休団することになったのメンバーが一人おりますが、彼女を除き、指揮者を入れて7名、やっと集まれるようになりました。少人数でリハビリと言って頑張ってきたメンバー、外出はままならないけど、自宅で自主トレに励んでいたメンバー、やっぱり揃うと良いですね。響きが2倍にも3倍にもなり、音楽が生き生きしてきます。今日はそれを実感した良い練習になりました。

まず、ミサ「おさな子のための祈り」よりkyrie を丁寧に返しなが.ら。そして Agnus Dei を。なかなか良いスタートです。以前よりもミサらしくなっているような気がしました。「大越桂の詩によるうた」からは、“桜のむこう” と“桜の便箋”。4声部なので、2,1,1,2の人数で。穢れのない無垢な優しさや明るさを表現ができたら良いなあと思います。もう一度じっくりと詩を読んで、その世界を想像しましょう。「東欧の合唱小品集」からはまず、“小さな雲”と“風が歌う”を。余計な力が入らなくて、心地よい響きに心がほっとしました。そして“ヘンルーダの花が咲いたら”を練習しましたが、1名休会者がいる為、パートの移動が必要とのことで、筆者ともう1名がパートを移動することに。初見は少々ハードルが高く、次回の練習まで音を取ってくることになりました。次回って、今度の土曜日です!はい、頑張ります!「木下牧子合唱曲集」からは“うたをうたうとき”、“おんがく”、“夢みたものは”、“にじいろの魚”の4曲を練習。良い響きで、かなり良い雰囲気が出てていたように思いました。(自画自賛!)

久し振りに揃って歌えて、今日は幸せでした。聴きあう心や歌心が以前より少し深くなったような、そんな気がしました。きっとこの間、様々な事がそれそれの心に起きていたのだろうと思います。少し大人になったのかもしれません。それが響きになってきっと現れたのだと信じます。

それにしても、やっと揃って練習できるようになったけど、これが一体いつまで持つのか、本当は少し心配しています。秋を楽しみながらでも、気を緩めず、感染対策をしっかりして過ごしましょう。